はじめに
実母との関係に苦しんだ過去。
だからこそ私は、「娘との関係は同じようにしたくない」と願いました。
■母から娘へ、連鎖を断ち切りたいという想い
どんなときでも「あなたが大好き」
母との関係に悩んできた私は、
自分と娘の母子関係だけは、同じ轍を踏みたくないと強く願っていました。
日頃から娘に向かって、
「怒っているときも、悲しいときも、困っているときも、一番うれしい笑顔のときも
どんなあなたでも、お母さんはあなたが大好き」と、目を見て言葉で伝えてきました。
何度も何度も伝えました。
私は母から存在を否定されてきたので、娘にはそんな寂しい思いはして欲しくなかった。
共感の時間を大切に
娘のちょっとした変化にも敏感になり、
膝の上に抱いて絵本を読み聞かせたり、
食事は必ず一緒に取り、テレビも一緒に見るなど、
「共感する時間」を意識して重ねてきました。
そうして娘は、天真爛漫という言葉がぴったりの、
笑顔の絶えない子どもに育っていきました。
■娘の笑顔が、私の支えだった
天真爛漫に育った幼少期
絵本の読み聞かせ、膝の上のぬくもり。
毎日の中に、たくさんの「笑顔の種」がありました。
■笑えなくなった私と、気づいていた娘
あの日、私の笑顔が消えた
元夫の不貞を知ったのは、娘が9歳の頃。
心に深い傷を抱え、私は笑うことを忘れていました。
「お母さん、笑って」
その頃から娘は、何度も「お母さん、笑って」と言うようになりました。
けれど、心から笑うことはできなかった。
あの頃の私は、娘の笑顔が減ってきた時期が、中学受験を控えた時期と重なり、
勘違いしてしまった結果、私たちはそれぞれの痛みを抱えながら、十分に集中しきれず、すれ違いが少しずつ生まれていったのだと思います。
■完璧じゃない私でも、愛は変わらなかった
子育てに迷いも涙もあったけれど、完璧ではなかったかもしれないけれど、
私はずっと、娘を大切に思い続けてきました。
■おわりに
親子関係に正解はない。
でも、「連鎖を断ち切りたい」という想いで育ててきた日々は、決して間違いではなかったと、今は思えるのです。
■読んでくださったあなたへ、そっと問いかけさせてください
あなたは、お子さんと向き合う中で、
「これは母からの連鎖かもしれない」と思ったことはありますか?
どんなに悩んでも、愛情を伝えようとする気持ちは、
きっと届いていると信じています。
最後までお読み下さってありがとうございます。
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